フェンスウッドの釘抜き作業(不燃加工にむけて)【大阪で古材リフォーム】
2021/04/14
みなさんは不燃材料って知ってますか?駅や商業施設などの大規模な建築物における通常火災時に延焼を抑え、
被害の拡大を阻止する目的で使われる建築材料のことです。
例えばコンクリートや瓦などが建築基準法によって不燃材料に定められています。(確かに燃えなさそう!)
一方木材はそのままだと燃えやすい素材なのですが、新しい施設では木を多く使っていますよね?(。´・ω・)ん?
これは、薬剤注入等によって木材に耐火性能を持たせた不燃木材なんです。国土交通大臣のお墨付き!
(※国土交通大臣認定 不燃材料認定番号 NM-0750)
木材の不燃化にはいくつかの規定があるのですが、ブレットジャパンで取り扱っているフェンスウッドなどは
古材の不燃木材として好評を頂いています。
ブレットジャパンで取り扱う不燃加工材は、自社で輸入したアメリカ古材を不燃加工業者さんに送って不燃加工を
施してもらっています。この加工業者さんも通常は新材(樹木から新しく製材した板材)への加工のため、古材の
ような不揃いで釘やビスなどの入った材の中には不燃加工に不向きなものも。
そこでブレットジャパンでは、一枚ずつ手作業・目視で確認して選別後に不燃加工をお願いしています。
中でも大変なのが、古材に埋まった釘やビスなどの金属類(´д`ι)。。。
こういったものを見つけ出して、金槌やネイルパンチ、バールなどを駆使して取り除きます。
今回、不燃加工用に釘抜き作業をしたのはフェンスウッド。北米地域で雪除けの柵として使われていたもので、
解体時に取り除かれなかった釘やビスなどの数も数本から多くて10本程度。裏側からネイルパンチを当てて、
ハンマーで叩けばすぐに抜けるものもあるのですが、、中には厄介なものも。。Σ(゚ロ゚;)...
例えば新材の状態で雪除け柵として組み上げた時に、釘やビスの頭が板の中に沈んだ形で打ち込まれていると、
経年変化の中で穴が小さくなりビス頭が埋まった状態に。。裏からハンマーで叩くと、ビス頭が出てくる際に
回りの木の部分を押し上げて破損し、古材の表情に影響を与えてしまうのです。。
こういったケースでは、釘頭が干渉せず取り出せる最小限の縁取りをして、先端側から少しずつ叩いてスライ
ドした後にペンチなどを使って引き出します。それでも破損が酷くなってしまうこと稀に。。
一回の不燃加工で数百枚をまとめて加工業者に送るため、叩いて抜いて積み上げての作業を延々と(^_^;)
時々釘類が1本も残ってない板にあたるとちょっとラッキーwなんて思いながら。
釘抜き作業を終えたフェンスウッドはまとめて不燃加工の業者さんに送ります。
不燃加工の業者さんでは、このフェンスウッドをまた1本ずつ重量計測をして書き込み、不燃剤注入した
後に再度重量を測ってその重量差で不燃剤が十分に注入されたことを確認し、送り返してくれます。
今回ご紹介したフェンスウッドは、定尺のアメリカ古材として不燃加工品でも特に人気の高い商品です。
不燃加工には各工程が手作業で手間がかかる分、お値段も26,000円/㎡(+税)となりますが、商業施設等多くの人が
集う場所では不燃対応材が(消防法等の関係から)必須となっていて、今後益々需要が増すと思われます。
一方、自宅でのDIYなど不燃加工材である必要がないケースでは、不燃加工を施していないフェンスウッドオリジナル
15,000円/㎡(+税)やフェンスウッドドレスボード9,800円/㎡(+税)がオススメ。
フェンスウッドは常時在庫に努めていますが、ステージプランクなども対応可能(不燃加工処理に1~2か月必要)です。
また、弊社商品のフェイクビンテージウッドも不燃加工材での製作も可能ですので、お気軽にご相談ください。
なお、現在フェンスウッド等の古材やSPF材等の新材で北米からのものが全国的に品薄状況となっています。お入り用の
際はお早目のお問い合わせをお願いします。