ビンテージウッドパネル(ヘリンボーン柄)を製作【大阪で古材リフォーム】
2021/03/12
ビンテージウッドパネル(ヘリンボーン柄)を製作【大阪で古材リフォーム】
2月がアッという間に終わり3月も半ばですね。気温も安定して温かくなってきて、今年は桜の開花も例年より早いとのこと。
気分も上がる季節になってきましたね。
今回ご紹介するのは、ブレットジャパンの定番商品、フェンスウッドのドレスボードを使ったビンテージウッドパネルです。
ドレスボードとは元々北米エリアの牧草地などで、雪除けに使われていたフェンスの解体材であるフェンスウッドを表裏の2
枚に割いた定尺古材。そのまま並べて貼っても抜群の雰囲気を演出してくれます。
今回はこれをヘリンボーン柄に貼り合わせてビンテージウッドパネルを製作しました。
ヘリンボーン柄とは装飾柄の一種で、開きにした魚の骨が並んだ様子に似ていることから、ニシン(herring)
の骨(bone)でヘリンボーンとなったのがその名前の由来です。描く面積と部材の幅によって見た目の印象も
変わってきますが、今回は細めのピッチ(65mm幅)で描いていきます。
幅カットに続いて両端を45度にカット。この角度が仕上がり時の柄の印象を左右します。
施工後の違和感なく仕上げるため、カット面は表面と同色にラフ塗装を。細かな配慮、大事ですね。
部材が揃ったらいよいよヘリンボーン柄に組み上げていきます。床や壁面など施工場所によっては直接
そこに貼り合わせていきますが、今回は分割したボードの状態まで仕上げてから現場に搬入という工程
だったので、予めベース塗装を施した合板に貼り合わせてヘリンボーン柄を描いていきます。
細かい部材の張り合わせは、近くで見ながら作業をしていると柄がだんだんズレていっても気づき難い
ので、時々全体を見て微調整をしながら仕上げていきます。
1枚のベースに対して奥行900mm×幅450mmのサイズで、隣り合う列の柄が90度の角度で接するように
したものを4列配置すると、下の画像のような4連のヘリンボーン柄パネルが完成。完成サイズは縦900mm
×横1800mmとなかなかのサイズ感になります。
今回はバーカウンターの腰壁となるため、この4連柄が横に並んでいく形ですが、パネルは組み合わせ方次第で
様々な異なる雰囲気を演出することができます。例えばしたの左画像のように四角形を描くような配置にすると、
複雑で奥行のある視覚効果でゴージャスな雰囲気に。また、右画像のように同じ向きで組み合わせていくと、整
然としたスマートでクールな雰囲気を演出する事が出来ます。
ドレスボードは元々の厚みが約7mmから12mm程度と差があるので、この数ミリの差が作り出す凹凸具合と、
光の当たる角度によって生まれる影の具合が、古材独特の温かみと融合したとても豊かな表情を見せてくれます。
今回はバーのリノベーションの一部として製作したビンテージウッドパネルの製作工程のご紹介でした。
こちらのバーではこのパネル以外にも既存のカウンター天板の再加工や床面の張替えなど、大規模にリノ
ベーションを予定されていますので、後日施工後のシーンなどもご紹介したいと思います。お楽しみに!
製作したビンテージウッドパネル(ヘリンボーン柄)の参考価格
VintageWoodPanel サイズ(厚み)15+12mm ×(縦)900mm ×(横)1,800㎜
※厚みに表記の+12mmはベースの合板
¥73,000+税
今回ご紹介した柄以外にも、部材の幅などのサイズや貼り方で様々な模様を描くことが出来ます。
お気軽にご相談ください。